今回は就労移行のおかしいところ8選ということで就労移行のおかしいと思うところを8つ紹介しつつ、おかしいポイントにはまらないための解決方法も合わせて解説します!
どんな施設でも何かしら、おかしいポイントは存在する
自分が不快になる、おかしいポイントを言語化しておくと、施設を選ぶ際に良い
就労移行で目指したいこととおかしいポイントのバランスを考えて、施設を選ぼう
就労移行というサービス自体がおかしい
まずは就労移行というサービス自体がおかしいという意見です。就労移行は福祉サービスの中でも特殊な立ち位置にあります。他の福祉サービスでいうとA・B型は障害者の就労を目的とした施設なので、施設に通うこと自体が労働(=金銭を得る)ということにつながります。就労移行は労働の訓練をする場所で金銭を得る場所ではないため、A・B型のほうが直接の金銭得られるし働けるから良くないか?なんで就労移行という中途半端なサービスがあるのか?おかしいと考える方もいるかと思います。モヤモヤした状態で就労移行に通うことはおすすめしません。A・B型から一般就労も可能ですので、その上でもなぜ就労移行に通う必要があるのか。しっかり言語化して腹落ちした状態で就労移行に通いましょう。

職員の態度がおかしい
施設にもよりますが、職員の態度が明らかにおかしい場合があります。私が職員の時代に、ハローワークの合同面接会に行ったときに隣の職員の方が利用者の方を子どもみたいに扱っていて、憤りを感じました。就労移行でも昔の福祉作業所の流れを組む施設では上から目線の職員さんがいることもあるようです。またタイミングによっては他の職員さんはいい人なのに、ある職員が権力を持っていてその人の言うことを聞かざるおえない状況など、不運が重なってそのような状態になっている場合もあります。どんなにその施設の他の要素が良かったとしても職員の態度がおかしい施設は利用をおすすめしません。就労移行を決めるポイントで職員と利用者はとっても大切なポイントになるので認識しておきましょう。

利用者同士の関係性がおかしい
次は利用者同士の関係性がおかしい場合です。代表的なものでいうと、恋愛関係になる、金銭の貸し借りなどです。就労移行の利用者同士の関係性は本人同士に任せているケースが多いです。そのため、施設によっては上記のようなことが発生する場合があります。大抵の場合で職員の態度がおかしく、施設の雰囲気が悪いと利用者同士の関係がおかしくなる可能性が高くなります。改めてになりますが職員と利用者の態度はセットで必ず見学や体験通所で確認しましょう。これらが発覚した場合、退所となるケースが多いので通所自体ができなくなります。就労移行は恋人や友達をつくるための場所ではなく、就職に向けた訓練を行う場所です。何のために就労移行に通うのか考えて周りに流されずに適度な距離感で利用者と付き合うようにしましょう。

通所期間中はアルバイト禁止がおかしい
次のおかしいポイントは通所期間中はアルバイトや副業が禁止となっている点です。就労移行に通うのは金銭的負担も多いのになんで禁止なんだ😭と泣きたい方も多いですよね。一部自治体ではアルバイトOKにしているところもありますが、ほとんどの自治体は残念ながらNGです。お金がない場合はどうやって就労移行に通えばいいのか、過去の記事で詳しく解説しているので良かったら確認してみてください。

就労移行の作業に工賃が発生しないのがおかしい
次のおかしいポイントは就労移行で行う作業で工賃が発生しないのはおかしいです。これは特に多機能施設の方で同じ作業をしているのにA型の人は工賃が発生してなぜ、就労移行の自分には工賃が発生しないのか、おかしいと感じてしまいます。突き詰めると就労移行がAB型とは違う目的で設計されている福祉サービスだからとなるのですが、一般的に就労移行に通って一般企業に就職するほうがその後の賃金が高く福利厚生が安定している場合が多いです。今すぐ働きたいという方はAB型への就職をおすすめしますが、将来のことを見通して安定して就労を考えているのであれば就労移行で体調を整えた上で就職に向けた準備に集中するほうをおすすめします。
訓練内容がおかしい
次に訓練内容がおかしい点です。これは施設によって大きな差があるでしょう。よくあるケースでいうとWeb・IT系の就労移行と言っているのに実際学べるのはプログラミングゲームだけだったり、事務系の就労移行なのに、ひたすら袋詰や紙を折る作業ばかりやっている施設です。ただ、これらの施設の場合は大体、見学や体験通所をすれば見抜くことは可能です。支援機関の紹介などの場合でも、必ず施設の見学、体験通所はしましょう。
就職先の選択肢が限られているのがおかしい
最後は就職先の選択肢が限られているのがおかしいという点です。就労移行に通う方のほとんどは障害者雇用の一般企業への就職になります。自分は健常者枠を含めて幅広く考えているのになんでこんなにも就職先の選択肢が限られているんだろう。。。おかしいと感じる方も少なくはないでしょう。そのような方にはIT・Web系の就労移行だとフリーランスや健常者枠などの一般の就労移行に比べると幅広い選択肢を就職先として選べる可能性が高まります。ぜひ見学してみましょう。

おかしいポイントにはまらないためには

これらのおかしいポイントにはまらないためにはどうすればいいか?これはとても難しい問いです。というのも、どんなに完璧な施設であっても何かしらのおかしいポイントは存在してしまうためです。そのおかしいポイントが自分の度合いを超えてしまうと、事業所に通うこと自体がストレスになってしまいます。まずは、どのおかしいポイントを自分が不快に感じそうか棚卸しするところから始めましょう。その上で、多少おかしいポイントがあっても自分が就労移行で叶えたい目的と照らし合わせてメリットを感じる場合は通うことをおすすめします。施設を選ぶポイントはこちらの記事を参考にしてみてください。

自分の目的に応じて、最適な事業所、サービスを選ぼう
おかしいポイント8選、いかがでしたでしょうか?後半でお伝えしましたとおり、おかしい点がまったくない施設はなかなかありません。多少のおかしいポイントは考慮しつつ、自分が就労移行に通う目的が何か?その目的に叶う施設とおかしいポイントを照らし合わせたときにどちらを重視するのか考えてみましょう。みなさんに素敵な就労移行ライフが過ごせることを切に願っています。