こんにちは。就労移行情報まとめです。今回はリタリコワークスについて解説します。リタリコワークスはよく聞く就労移行だと思いますが、就職できないという噂を耳にします。実際のところどうなのか、大手就労移行に4年間勤めたノウハウをもとに就職率を概算。就職できないのは事実か、リタリコワークスが合う人、合わない人の特徴について解説します!
リタリコワークスは就職率を公表していない
就職数実績と施設数から概算される就職率は60%ほど
地方にも立地しているので地元で就職したい人はおすすめ
特定の職種での就職、都心の大手企業志望の人には向かない
就職率だけでなく将来入りたい就職先から逆算して考えよう
リタリコワークスについて
まずはリタリコワークスとはどういう就労移行事業所なのか解説します。リタリコワークスは株式会社LITALICOが運営する就労移行支援事業所です。全国に120拠点を展開し、15年以上の支援実績があります。累計就職数は13,000名以上。2022年度就職数が1,930名のようです。
参照:https://works.litalico.jp/about/
リタリコワークスは就職率を公表していない
ただ、気になる点が就職数は出しているが、就職率は公表していない点です。リタリコワークスの場合、拠点が120と多いので就職数が増えるのはある意味では当たり前です。就職率を公表していない点が、リタリコワークスは就職できないという噂が流れる一因でしょう。
就職数実績と施設数から就職率は概算できる
あまり知られていませんが、就職数実績と施設数からだいたいの就職率は計算することが可能です。概ね、施設数、通所者数、通所期間から通所可能な人数を算出することができ、就職数を分子に取り、通所可能な人数を分母に取ることで就職率が出ます。算出した就職率は50%から60%ほどです。厚生労働省の資料によると平成30年度の就職率は52.9%でほぼ平均ほどと言えます。リタリコワークスは就職できないというのは事実ではありませんが、通ったら必ず就職できるわけではないとは言えるでしょう。
リタリコワークスが合う人、合わない人
就職率が判明したことを踏まえて、リタリコワークスが合う人、合わない人はどういう人か解説します。
リタリコワークスが合う人
リタリコワークスが合う人のキーワードは「地元で就職したい」、「職種のこだわりはない」という方です。冒頭でお伝えした通り、リタリコワークスは全国に120拠点と拠点数の多さが特徴です。都心の店舗はもちろん、都心郊外や地方に多く出店しています。そのため地元での就職を希望していて、電車での通勤はNG。職種にこだわりはなくて、就労継続支援A・B型よりかは障害者雇用枠の企業で就職したいという方にはおすすめです。リタリコワークスを運営する株式会社LITALICOは東証プライム上場企業です。その信頼から多くの企業への実習や就職が可能です。都心へ通勤できるほうが有名企業への就職できる可能性は高まりますが、有名企業への就職は考えていない地元志向が強い方はぜひ検討しましょう。ただし、地方の場合は障害者雇用の職種が事務・清掃などが多く職種の選択肢が少ないことはあらかじめ理解しておきましょう。
リタリコワークスが合わない人
逆にリタリコワークスが合わない人のキーワードは「都心で就職したい」、「職種にこだわりがある」方です。リタリコワークスも秋葉原など都心に店舗はありますが、店舗数からわかる通り地方の店舗が多い傾向です。都心で就職を考えている場合はリタリコワークス以外の施設も見て決めることをおすすめします。また、リタリコワークスは事務、作業系のカリキュラムが中心です。IT・Web系の就労移行のように特化型のカリキュラムを提供しているわけではないため、特定の職種にこだわって転職したい方は他のサービスを検討したほうがいいでしょう。

リタリコワークスは人気で待機になりやすい。
余談になりますが、リタリコワークスはとても人気のある事業所なので見学してから利用するまでに数ヶ月、場合によっては半年近く待つ場合があります。業界用語では待機といいます。期間中は施設側からカリキュラムが提供されるわけでもなく、通所期間にもカウントされません。そのため、就職を急いでいる場合は待機が発生していない他の施設も検討するといいでしょう。こちらの記事で詳しく解説していますが、大手総合系は待機が発生している場合が多く、個人的には非上場の中小の総合系やIT・Web系をおすすめします。中小の直営は大手ほど知名度がないため、就職率が高い施設が多い印象です。

就職率で判断するよりも、目指す就職先から逆算しよう
いかがでしたでしょうか?リタリコワークスは就職できないわけではありませんが、それほど就職率が高くはないことがわかりました。最後にお伝えしたい大切なポイントが就職率だけで施設は判断しないほうがいいという点です。就職率も大切な指標ですが、自分が目指す就職先はどんなところなのかから逆算して考えることをおすすめします。「地元で就職したい」、「職種のこだわりはない」という方にはリタリコワークスはおすすめします。それ以外の場合は他の施設も見たうえで雰囲気なども考慮して決めましょう。
