【2024年最新】就労移行に通いたけどお金がない。お金がなくても利用できる方法も解説!大手就労移行に4年間勤務した元支援員が解説!

【お金がない】就労移行支援は働きながら利用できるの?働かずに利用する方法も解説!

こんにちは。就労移行情報まとめです。就労移行に通いたい!と思った際にみなさんに発生する課題が生活費の問題です。就労移行に通う期間は原則アルバイトなどは禁止となっているため、どのようにすればいいのか悩む方も多いでしょう。今回はそういう方に向けて、就労移行支援を利用している期間中の生活費はどうすればいいのか、大手就労移行に4年間勤務した元支援員が解説します。

サマリー

就労移行利用中は原則、アルバイトは禁止。ただ例外の自治体も
社会保障の活用がおすすめ。まずは就労移行の担当者に相談を
どうしてもお金がない場合は工賃が発生する就労移行かA・B型がおすすめ

目次

就労移行の概要について

この記事では、就労移行のことをある程度理解している方を対象にしています。まだ就労移行がわからない方はこちらのコンテンツを確認ください。

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就労移行利用中は原則、アルバイトは禁止。例外の自治体もわずかに存在

感覚値でおよそ7割ぐらいの方は就労移行の利用自体は無料になります。ただ、就労移行に通うには地味にその他のお金がかかります。都心の施設に通う場合は交通費がかかりますし、昼食代、IT・Web系就労移行の場合は使いたいソフトを自分で購入する場合があります。また、利用者同士のお茶代などもかかっていると聞きました。就労移行を利用している期間は原則、アルバイトは禁止です。そのため、一人暮らしの方はその期間中の家賃などもご自身で支払う必要があります。なので、この後説明する社会保障に頼らないで自力で就労移行に通う場合はある程度の貯金が必要です。都心の就労移行に通う場合は郊外に住んでいたとして、月に10~15万円ぐらい、最悪1年間ぐらい通うことを想定して120万円ぐらいは準備しておくと安心でしょう。非常に少ないですが、自治体によっては就労移行の訓練に支障をきたさない範囲でアルバイトをOKにしている場合もあります。どうしてもアルバイトをしたいと考えている方は必ず、自治体にアルバイトが可能か確認しましょう。過去、禁止の自治体で密かにアルバイトをしていて通所できなくなった方が数名いました。バレないと思っていると本当にバレてしまうので、必ず自治体に確認をいれてください。

社会保障の活用がおすすめ。まずは就労移行の担当者に相談を

私がおすすめするのは社会保障を活用すること。とは言いながらも、どの社会保障を自分が使えるのかわからないという方も多いと思います。その場合に一番手っ取り早いのは、見学に行った就労移行の担当者にお金がなくて通えない可能性があることを伝えることです。中小の就労移行を中心に、就労移行と提携している社労士さんや支援機関を紹介してもらい、自分にあう社会保障を提案してもらえるケースがあります。もしお金に対して、不安な部分がある場合はまずは見学時に就労移行の担当者に相談しましょう。次によくあるのは、自治体の障がい福祉課などに相談した際に、紹介してもらうケースです。その場合は、自治体の担当窓口を紹介され、そこで社会保障につなげてもらえます。

代表的な社会保障3つ

私が就労移行で支援員をしていたときはだいたいこの3つのどれかを使ってきている方が多かったです。

失業保険(雇用保険)

1年以上、企業に勤めた人がもらえるお金になります。概ね給与の50~80%の金額をもらえます。注意点は本人都合と会社都合の場合にもらえる時期や手続きが異なります。本人都合の場合は原則、申請後の3ヶ月後となり、毎月認定日に地元のハローワークへ行く必要があります。会社の都合の場合は即、給付することができます。本人都合の退職の方が大半の印象です。

障害年金

一時的に障害年金を受給して通う方もいます。金額は人によって様々で数万円から数十万円になります。特に社労士さんが成功報酬型で行っているケースが多く、就労移行の担当者がよくおすすめするケースです。

生活保護

障害年金と同様に一時的に生活保護を受給して通う方もいます。生活保護のほうが認定調査等、少し時間がかかる印象です。生活費と合わせて、家賃手当などで結構な金額がもらえるので余裕を持って通所することは可能です。ただ、人によっては生活保護に慣れてしまい就労意欲がなくなってしまう方も、、、就職するという意欲は持った上での利用検討をおすすめします。

その他には、若い方だと家族の仕送りなどのケースもありました。基本は失業保険(雇用保険)がおすすめですがご自身の状況によっても異なるので、就労移行の支援員や障害福祉課の窓口の方などに聞いておすすめの方法を選びましょう。

どうしてもお金がない場合はA・B型に通いながらの就活も選択肢

最後にどうしてもお金がないが、アルバイトはできないし、社会保障も頼りたくない方向けです。その場合はおすすめするのは、工賃が発生する就労移行に通うか、就労継続支援A・B型に通うかです。それぞれ説明します。

工賃が発生する就労移行に通う

就労移行によっては工賃という、簡単に言うと給与を支払う施設があります。ただ、施設としてはかなり稀です。また工賃も施設によって様々で月に数千円から自分が聞いたところで一番高いところだと30万円ほどの施設もあります。その施設は3DCGを学ぶIT・Web系の就労移行で3DCGの制作費用でお支払いしているとのことでした。あくまでも、工賃は実習をするための対価であり給与というよりかは、実習体験のような位置づけでそれを当てに就労移行に通うのはかなり危険です。あくまでも生活費の足しぐらいの認識でいましょう。

就労継続支援A・B型に通う

このケースは結構多いかつ、どうしてもという方にはおすすめです。就労継続支援A・B型は簡単に言うと、実際の就労を行う障がい者施設です。A型はその都道府県の最低賃金が保証され、B型は最低賃金以下の場合があります。内容も施設によって様々で昔ながらも福祉作業所のようなところから、野菜の栽培、カフェ運営、IT・Web開発を行う施設まであります。デメリットは、訓練する場ではないので即実践なので仕事をやってこなかった方は最初は体力的・精神的にしんどい点。人によっては業務が忙しすぎて結局、就活まで手が回らないという方もいます。最終的にはその人の価値観や人生観にもよるので良い悪いはありません。将来のキャリアやビジョンを考えてどれが自分に取って一番良い選択か考えて決めましょう。

まとめ

就労移行支援を利用している期間の生活費についてまとめてきました。人にもよりますが、多くのケースで自分が想定していたよりも就職までに時間がかかり、就労移行に通う期間が伸びてしまうことがあります。その場合に焦って就職してしまい、短期離職してしまうケースを私は何度も見てきました。冒頭でお伝えしてきた通り、1年程度は通うことを想定して最低100万ぐらいは準備しておくとかなり心の余裕が出てくるかと思います。また、人によっては社会保障を使うのが恥ずかしいという方もいますが、使えるものは使ったほうが絶対にいいです。自分のキャリアを形成する中で就労移行に通う期間はとても大切な貴重な時間。その期間を有意義に過ごすためにもしっかりと生活費を確保して通いましょう。そして、悩んだときはまずは就労移行の支援員に相談してください。必ず、みなさんのサポートをします。この記事を読んで就労移行に通いたい方はぜひ、自分にあう就労移行移行を探しましょう!

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この記事を書いた人

新卒で就労移行事業所に就職。4年間、現場での直接支援と合わせて施設の立ち上げや施設長、事業企画などを担当。その後、人材紹介会社のマーケティング職に転職し、広告運用、SEO、SNSマーケなどを担当。現在はマネージャーとして後輩の育成に苦闘中。現職の経験を活かしつつ就労移行に関する情報を中立な立場で発信したいと考え、就労移行情報まとめを立ち上げる。

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