こんにちは。就労移行情報まとめです。今回は就労移行支援事業所についてよく聞かれる質問の1つである就労移行支援事業所の「闇」について元大手の就労移行で4年間勤務した経験をもとに解説します。就労移行の闇について知りたい方、闇にはまらずいい事業所に通いたいと思っている方はぜひ、確認してみてください!
就労移行には一定の闇は存在する
闇の原因は就労移行の経営状況と方針
見極めるポイントは職員、利用者のやる気と上下関係
どんな環境でも闇は存在する。練習だと捉えて向き合うのも大切
就労移行支援事業所について
この記事は就労移行のことをある程度知っている方、通うか迷っている方を対象にしています。まだ、就労移行のことをよくわかっていないという方はこちらの記事を参考にしてください。

就労移行の闇をどう定義するか?
闇の定義は様々です。Wikipediaで「闇」と検索すると、「思慮分別が無いこと、道徳的でない考え方や行いもこの語で指す。と出てきます。今回は道徳的でない考え方と捉えて、就労移行の闇について語ります。
就労移行には一定の闇は存在する
結論から言うと、一定の闇は存在すると私は考えています。というのも、就労移行が福祉サービスではありながらもれっきとした売上や利益を追うビジネスであるためです。ビジネスである以上、道徳的ではない部分が一定存在します。ただ、闇の深さや内容によって大きく違うので解説します。
闇の深さや内容はその就労移行の経営状況、方針で決まる
闇の深さや内容はその就労移行の経営状況と方針に依ります。一般的に施設の経営がうまく行っていれば売上が出て利益が出ます。その利益をもとに人件費や設備投資などに回すことで人材の採用・定着、施設整備を進めることができます。
中小の就労移行の場合はそもそも売上が出ない、利益が出ない(=赤字)という経営のそもそもの段階でつまずくケースが多々あります。施設の職員自体が不足した状態で運営している場合も多く、闇を抱えている可能性は大手に比べると高いです。
また大手も大手が抱える闇があります。よくある勘違いが、売上や利益が出ている大手の就労移行は施設運営がうまく行っているから闇は存在しないのではという仮説です。確かに大手は売上や利益は出ていますが、経営方針によって闇が存在するケースがあります。会社によっては利益を出しているが、人ではなく新店舗資金や株主への配当金として多くのお金を支出している会社も存在します。このような会社は大手であっても、職員の離職率が高いため、闇は深いでしょう。なので、中小、大手に限らず一定の闇は存在しますので、最終的にはご自身の目で施設の闇を見極めて、見比べて判断しましょう。

闇を見極めるポイント3つ
では、闇を見極めるポイントを3つ紹介します。特に最初の2つが重要です。
職員のやる気があるか?上下関係はないか?
闇がある施設の場合、職員のやる気が低下している場合が多いです。というのも、頑張って仕事をしても昇給しない評価されないので仕事をするモチベーションが低下しているためです。また、給与が上がらず年功序列色が強い施設だと年配の職員が権力を持っていがちです。見学対応は若手が対応して、年配の職員は挨拶もしないこういう施設は闇が深い可能性が高いでしょう。
利用者の雰囲気がどうか?上下関係はないか?
次の闇を見極めるポイントが利用者の雰囲気です。職員と同様に利用者も闇が深い施設の場合は就職に向けた意欲が低く、通所歴が長い利用者が威張ってボスキャラのように君臨しているケースがあります。利用者が漠然と通所しているのではなく、目標を持って通所できているか。上下関係がなくフラットに利用者同士がコミュニケーションを取っているかは見学や体験通所の際によく確認しましょう。
施設のカリキュラム、設備がどうか?
こちらはサブポイントにはなりますが、施設のカリキュラムや設備がどうかも確認しましょう。就労移行の場合、売上の天井が決まっているビジネスなので施設や設備に過剰に投資すると売上の回収が遅くなります。そのため、売上を早く回収するために人員採用を急いで質の低い職員を採用してとりあえず開業しようという施設も少なくないです。施設や設備がきれい過ぎる、豪華な場合も注意しなければならないポイントです。
闇と捉えるかは人によって様々
3つのポイントを挙げましたが、これらすべてをカバーしている施設を見つけることはかなり難しいです。なので自分が闇を感じて特に不快に思うのは3つの内のどれなのか?ここだけは譲れないポイントを決めましょう。その上で、他の闇については多少あっても目をつぶって自分の就労移行で実現したい目標に集中することをおすすめします。
どんな環境でも闇は存在する。その闇を認識した上でどう向き合うかが重要。
いかがでしたでしょうか?就労移行の闇については、闇が発生する原因とそれを見極めるポイントについて、解説してきました。就労移行に限らず、どんな学校や職場であっても何かしらの闇は存在するはずです。闇の全くない理想の環境があればいいですが、そのような環境はない中で、自分自身が身を置く環境(今回の場合は就労移行)で何を実現したいのか?その実現のため、取り除きたい闇が何なのか?言語化して、その闇の少ない施設を選びましょう。また多少の「闇」について向き合うこともとても大切です。人生で必ずどこかで向き合うことになる「闇」。その「闇」と向き合って自分自身を成長できる練習の場と捉えて就労移行の「闇」にも向き合っていきましょう。
