【日本初】就労移行カオスマップをつくってみた!就労移行って、大きくどんな種類があるの?

就労移行って、どんな種類があるんだろう。就労移行に通所しようと思い、調べると思っている以上に色々な種類の事業所があることに気づくでしょう。今回は日本初の就労移行カオスマップを作成し、就労移行にはどのような種類があって、どう違うのか解説します!

この記事を要約すると、

就労移行は大きく事務・作業系、IT・Web系に大別される。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、理解した上で施設を選ぼう。
日々、施設が提供するカリキュラムは変わっている。興味を持ったらまずは見学に行ってみよう。

目次

就労移行の概要

この記事では、就労移行の概要を理解した上でより細かく就労移行の種類について説明しています。まだ就労移行のことを良くわかっていないという方は、まずはこちらの内容を確認してみてください。

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就労移行の大きな分類

それではカオスマップをもとに就労移行の大きな分類を説明していきましょう。※今回は簡易版になります。より詳細なカオスマップは今後、作成します。

聞き慣れないワードもあると思うのでそれぞれ解説します。

事務・作業系、IT・Web系に大別される。

まず、大きく就労移行は提供しているカリキュラムで事務・作業系、IT・Web系に大別されます。
それぞれの内容を簡単にまとめるとこちらのとおりです。

カテゴリ通所期間学べるスキル就職先主な年齢層
事務・作業系短い(3ヶ月~6ヶ月)基礎的なPCスキル障害者雇用枠40代
IT・Web系長い(6ヶ月~1年)Webデザイン
プログラミング
障害者雇用枠
一部は一般枠
20代

一般的な就労移行は事務・作業系が多く、こちらに載せていない中小の就労移行も多くが事務・作業系です。また、事務・作業系の中でも大手総合系と障がい特化型に分類できます。IT・Web系は5年ほど前から流行り始めたサービスで、障害者でも手に職をつけたい、雇用枠での就職ではなく一般企業やフリーランスで働きたい方に人気のサービスです。こちらも直営型とフランチャイズ型に分類されます。それぞれのメリット・デメリット含めて、より細かく解説します。※一部サービスによっては、事務・作業系とIT・Web系が混ざっているケースもあります。

事務・作業系×大手総合系

事務・作業系×大手総合系のメリットは知名度、比較的郊外や地方にもある点です。デメリットは知名度があるが故に人気で利用までに時間がかかる場合が多い、個別性に応じた支援が苦手という点です。おすすめの方は、知名度のあるサービスがやっぱり安心という方、就職を急いではいない方、ある程度集団カリキュラムがあって苦でなく取り組める方に合うでしょう。

事務・作業系×障がい特化型

事務・作業系×障がい特化型のメリットは同じ障がいの方が通所しているため、施設でのトラブルが発生しずらい点とピアワークという同じ当事者同士で経験を共有し合うような自己理解・障がい理解系のワークが豊富な点です。デメリットは就職後に他の障がい者とのコミュニケーションに苦労するケースや施設の数が総合系に比べて少なく都心の立地が多い点です。おすすめの方としては、自己理解・障がい理解をして就職したい人、早く就職をしたいと考えている方におすすめです。

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Web・IT系×直営型

Web・IT系×直営型のメリットは、Web・IT系の職種を教えられる専門講師など高度なカリキュラムをサポートできる体制がある点、専門職での就職実績を一定あげている点です。デメリットはいずれの店舗も都心に立地しており、住まいに地域によっては通いづらい場合があります。また専門カリキュラムの難易度が高すぎて一定、挫折する可能性がある点です。おすすめの方は障がいがあっても、健常者と変わらずバリバリ働きたい方、ある程度金銭的に余裕があり専門スキルにチャレンジしたい方におすすめです。

Web・IT系×フランチャイズ型

前提としてWeb・IT系×フランチャイズ型は、サービスを運用している会社と施設を経営している会社が異なる点です。コンビニのように店舗オーナーがいて、その人がブランドを借りて運用している形。そのため、フランチャイズ型では施設によってサービス内容は異なる点を注意し見学の際に確認しましょう。メリットとしては、専門職スキルに関する教材の選択肢が幅広い。比較的地方でも立地している場合が多い点です。デメリットは、専門職スキルを教える講師がいない場合が多い。施設によってサービス内容が異なる場合がある点です。おすすめの方は、雇用枠での就職というよりかは、専門職スキルを身につけて、フリーランスや在宅ワークを目指している方。専門スキルに興味があって、どういう内容か試してみたい方におすすめです。

興味を持ったらとりあえず、見学に行ってみよう。

以上、各サービスを見てきましたが、サービスの形態も日々変わりつつあり、事務・作業系の事業所でもWeb・IT系のカリキュラムを提供する事業所が現れつつあります。まずは興味を持ったら、一度就労移行に足を運ぶことをおすすめします。就労移行をどうやって見つけるか、見学のときはどこを見ればいいかのポイントはこちらの記事を参考にしてください。次回はもう少し各社の違いにまで踏み込んでコンテンツをつくっていきたいと思いますので次回もまたお楽しみに!!

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この記事を書いた人

新卒で就労移行事業所に就職。4年間、現場での直接支援と合わせて施設の立ち上げや施設長、事業企画などを担当。その後、人材紹介会社のマーケティング職に転職し、広告運用、SEO、SNSマーケなどを担当。現在はマネージャーとして後輩の育成に苦闘中。現職の経験を活かしつつ就労移行に関する情報を中立な立場で発信したいと考え、就労移行情報まとめを立ち上げる。

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